2451ブレゲティファニー
- Category:watch
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- date. 2019/06/14
今日も時計のご紹介。
2451のイエロー、ブレゲインデックス、ティファニーとのダブルネームです。
2451は10型を搭載したスクリューバックモデルで実用性の高い時計です。
ブレゲインデックスの個体はとても希少で加えてティファニーとのダブルネームも希少です。
アーカイブスは申請中です。
今日も時計のご紹介。
2451のイエロー、ブレゲインデックス、ティファニーとのダブルネームです。
2451は10型を搭載したスクリューバックモデルで実用性の高い時計です。
ブレゲインデックスの個体はとても希少で加えてティファニーとのダブルネームも希少です。
アーカイブスは申請中です。
鼻水はだいぶ治まってきましたが、少しむせるような咳が出ます。
でももう少しで完治かなと思います。
さて、96スティールのエナメルブレゲです。
一応、非売品です。
ダイヤルは表面のコーティングにひび割れがあったり、変色等はありますがアンタッチのオリジナル。
針はブルースティールのブレゲ、かなりサビが出てます。
この時計は珍しくオーストラリアのメルボルンから出ました。私が昔住んでいたところです。
売主はオーナーの子孫から直接購入したそうなので出自を聞いてみたところ、1940年代にドイツからオーストラリアに移住したユダヤ人の医師の所有物だったそうです。
この時計は1941年の販売。
この時計を購入してすぐにナチス軍の迫害から避けるために移住した事と推測します。
そう考えると改めてとても大変な経験をして来た時計なんだなと感慨深く思われます。
その時計が約80年の時を経て私の手元にやって来ました。
毎年100〜150本のビンテージパテックを扱っていて、本当に短い期間しか私の手元にいない時計も沢山あります。
扱い本数が増えるごとに、単なる売買の対象として見がちな傾向にありましたが、今回、この時計の出自を聞いて、改めて一本一本に対する思いを大切にしていきたいと再認識させられました。
ただ今ニューヨークのJFK空港。
あと1時間ほどで搭乗。
日本には8日の15時前位に着く予定です。
ちなみに今回新たにゲットしたのは以下の3本。
左から3445のほとんど未使用に近いローズ、96イエローのブレゲ夜光、そして96のローズです。どれも素晴らしいコンディションです。
ちなみに96イエローブレゲは商談中です。
本日はニューヨーク6日目、完全に飽きて来てます😑
さて、今日はクリスティーズのオークション。
セールは先日紹介した3448ホワイトだけが115.5万ドル(プレミアム込)と
高額となりましたが、それ以外は殆どがエスティメートを下回ったり、もしくはリザーブに届かなかったりとかなり低調に終わりました。
出品数も100本と少ないし、状態の良い時計が少なかったことが理由ではないでしょうか。
時計を集めるのも大変なんだろうし、最近はコレクターさんもわざわざ手数料を払ってオークションで売らなくてもインスタグラムなどで売れるので、むしろそういうところで売れない時計が集まってるような印象を受けます。
同じ事は我々のような業者にも言えます。
良い時計はなかなか見つからないし、良い時計ばかり選り好みしていたり、値切ってばかりいると、同業者からは相手にされなくなってくるし、たまには高くても付き合いで買ったり、もしくは逆に高く買ってくれなくても今後の事を考えて(時計を)回してあげたり、譲ってあげたりしなくてはなりません。
と少しだけ業者の悩みを吐露してみました。
明日の午前の便で帰ります(帰国は8日の午後です)。
ニューヨークも早4日目。
今日はサザビーズのオークション。
ハイライトの2499/100、ティファニーは手数料込みで80万ドルで落札されました。
そしてもう一本の2499/100は45万ドルで落札。
状態はほぼ同じだったのでティファニーの有る無しでかなりの差が出た結果となりました。
今日はローカルなオークションとクリスティーズのプレビュー。
クリスティーズでは下の2つがなかなか秀逸でした。
まずはGUNELINのブレスが付いたスティールの1463と
こちらはホワイトの初期の3448
3448のブレスはアーカイブスにも明記されてます。
いずれも高くなりそうな予感👍
本日、ニューヨークは快晴。
朝はセントラルパーク内を1時間半ほどウォーキング。
走ってる人は相変わらず多いです。
午後はオークションのプレビューのはしご。
Sotheby’s さんでは2499/100が2本
いずれもほとんど同じようなコンディション。
左の方がティファニーとのダブルネームなので少し高くなるかな。
明日はローカルなオークションとクリスティーズさんのプレビューです。
パテックから時計がオーバーホール等で戻るときに入れてくれる紙箱がありますよね。
主に海外に発送するときに仮に税関で検査になったとしても、あの箱は開け閉めが容易いなぁと思ってました。
そこで、あの形状を作ろうと思ってネットで検索して箱屋さんにお願いしたところ数社から見積もりいただいた中で、一番パフォーマンスが良かった会社にお願いし、その現物が納品されました。
パテックの箱みたいに窓は無いのですが、なかなかの出来です😊
強いて言えば、もう少し厚めの紙でも良かったかもしれません。
でもネットでやり取りしただけにしては大正解でした!
96スティール、極めて初期物です。
左は1934年製造、右は1933年製造です。
いずれもダブルネームです。
左は追ってサイトにアップします(ホールドです)。
右は過去販売品です。
先日紹介したコメットシリーズですが、それこそ以前なら全く見向きもしなかったデザインの時計達です。
以前は96や570といったオーソドックスなカラトラバケースに面白いデザインのダイヤルの物にばかり目がいってましたが、ここ数ヶ月なんか変わったデザインのケースの時計が気になり始めまして……
それが先日久しぶりにジュネーブのパテックミュージアムに行ったら、それこそ丸型から角型まで変わったデザインのリファレンスが沢山展示してあって、やはりこういう変わったデザインの時計もパテックも重視しているのだなと再認識したりしている次第です。
ということで、最近色々研究しているのですが、例えばこのref.1550は、ミュージアムにも一つ展示されております。
この画像はアンティコルムさんの1989年のカタログから抜粋した物なのですが、同じ個体が2004年のクリスティーズさんでも出品されていて、恐らくミュージアムの個体はこの時計なのではないかと推測しております。
この1550は市場ではどうやら3個の現存が確認されているようで、そのうち一つはナチスのゲーリング元帥の所有物だったそうなんです。
ネット上で色々調べてみたのですが、残念ながらゲーリング元帥の1550は検索には引っかかりませんでした。
いずれにしてもこのコメットシリーズ、それぞれが数個しか製造(販売)されていないので、なかなか手に入れることは難しそうですが、探していればそのうちに目にする機会もあるかもしれませんので、気長に待つことにします。