2499NOS付属品完品モデル
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- date. 2019/05/18
昨日無事帰国しました。
早速新入荷のご紹介。
ref493プラチナのカルティエです。
ダイヤルはツートーン。。

カルティエだけのサインのパテックは極めて希少です。
これからオーバーホールになります。
本日はクリスティーズのオークション。
いくらになるのか興味があった96セクターはプレミアム込みで10万スイスフラン弱。

何人もの同業者やコレクターからこの時計について意見を聞かれたり、入札するのかどうかも聞かれましたが、一応正直に時計そのものは良いけど、秒針のお尻が折れてるのが気になると説明しました。
ハンマーで10万オーバーを予想してた人は多かったようですが、結果的にはそれほど値上がりしませんでした。
一方、オークションのトリの二本だった2497と2499のイエローはいずれも不落札。
2499はエスティメート(50〜80万スイスフラン)が高すたのが原因で、2497はサザビーズのピンク(下の画像)
が良すぎた(98万スイスフラン)のでその反動とかもあるのかな。それにしてもクリスティーズのはエスティメートが16〜26万スイスフランとかなり低かったのに、って感じです。やはり特に高額品は状態に少しでも問題があると売れない傾向にあるようです。
ということで全日程終了。
明日の朝のフライトでヘルシンキ経由で帰国します。
さて、昨日のアクアノートプロトタイプですが……

一部ではフェイクだ、との話もありました。
私がアンティコルムのジュネーブのトップの奴から聞いた話はこうです。
試作品としてパテックの職人が家に持ち帰っていた物が盗難にあったそうです。
それが5年ほど前にフランスでオークションに出品されたそうです。
パテックのスターン社長が盗難されたものなので無償での返品を要請するも、オークション主催者側からは盗難された証明が無いので、もし出品を取り下げて欲しいならエスティメート(5千ユーロ)での買取を主張。曰く、主催者はフランス政府と言ってましたので、もしかしたら税金滞納差し押さえのオークションかもしれません(推測です)。
スターン社長は有償での買取に激怒して買い取らずに結局そのままオークションに出され5万ユーロで落札。
その落札者が今回出品した、ということらしいです。
試作品で正式に販売されたものではないのでアーカイブスは無く、メーカーとしてはオーバーホールなどの修理は受け付けないそうです。
以上がこの時計の背景です。
なぜ職人が試作品を持ち帰っていたのか、もしくは証明が無かったという事は盗難届を出していなかったのか等少し不可解な点はありますが、もしかしたら職人が黙って持ち帰っていて盗難されたことを隠していたのかもしれませんからね……
この話はどこまで脚色されているのか分かりませんが、少なくとも時計そのものは本当に試作品である事は間違いなさそうです。
アンティコルムでアクアノート、5060のプロトタイプが330,000スイスフランで落札されました(プレミアム含まず)。

この時計はちょっと逸話がありまして……。
詳しくはまた改めてブログで紹介しますね😏
昨日はジュネーブは午前中は雨でしたが、昼過ぎから晴れ間が出て来ました。
思い立って10年ぶりくらいでパテックミュージアムに行ってきました。

中は撮影禁止なので、外観だけ😅
最近スティールの時計に目が行きがちでしたが、ゴールドケースで変わった形状の時計のコレクションを見ていて、「こーゆー世界もやっぱり面白いなぁ」と思ったりして……
たまにはこうやって原点回帰するのも良いかもしれません。
今日はオークションのプレビューのハシゴ。
朝から4社を廻り100本くらいは見たかな。
その中で一番良かったのがサザビーズさんの492です。

風防はオリジナルではないかもしれませんが、ケースがびっくりでした。
まるで昨日作られたみたいなシャープさ。
1940年代初期のゴールドのケースでこのコンディションはちょっと考えられません。
あまり使われてなかったのかな。でも、何故かスモセコはオリジナルではありませんでした。風防とスモセコが❓ですが、少なくともこのケースだけでこの時計は相当な価値はありそうです。
あとはやっぱりサザビーズさんで、ピンクの2497も状態が良かったです。

オークションそのものは明日からスタートです。
ちょっと565のセンターセコンドを調べていたのですが、27scを搭載したスティールモデルは実は結構少なくて……

私が把握している個体は12〜13本しかないんですね。ちなみにその内6割はブレゲインデックスになります。
その十数本ですが、ケースナンバーは割と近くて、当時のケースメーカーはまとめて製造して納品したでしょうから、そうすると概ね80〜100個はケースとしてはあるんではないでしょうか。
その内全部がケースインして販売されたとは限らないので、推測すると50〜70本くらいでしょうか。
でも、市場へのリターン数を考慮すると、もっと少ないかもしれません。
一方で570のスティールの27scは市場で1個のみ。
そしてそのケースは12sc用として作られたケースを使っているので、これはもしかしたら本当に1個だけかもしれません。
570の27scはかなりの数が販売されたのですが、その大半がホワイトとイエローで、それこそ1970年頃まで販売は継続されましたからパテックにとってベストセラーの一つと言っても過言ではないでしょう。
一方、565の27scはスティールだけでなく総販売数量自体とても少なく、50年代の中期以降は2481や2508等の他のリファレンスの方が販売は多くなるようです。
565と570っていずれもとても人気のあるリファレンスなのですが、この二つを比較して見ていくのもなかなか面白いものです。
50〜60年代の(主に)自動巻用のブレスレットですが、元来9タイプと言われています。
以前はタイプ毎にアルファベットを記憶していたのですが、忘れてきちゃったので、この場を借りておさらい。
まずはカタログから。。。

上記ブレスの内Pはref.2591用と記されていますが、エンドの形状から自動巻用では無さそうです。またref.2568用と記されているIのモデルは自動巻モデルに装着されているのは見たことありませんので違うかもしれません。
そうするとDを2タイプと見なすとカタログ上は7タイプと言うことになります。
そして、このカタログには掲載されていない物

こちらは”A”で

これが”C”。
これらを加えて9タイプという事になります。この理解で正しいのかな。。。
とても状態の良いイエローの3438です。

3438は27-460を搭載したカラトラバの自動巻で唯一のスナップバック。
サイズも96と同じです🙂