アーカイブスによく”Silvered dial”と記載されていることがあります。従来から、この意味はシルバー色のダイヤルと理解していたのですが、例えば、この時計のようにローズダイヤルの物は”Rose Silvered dial”と記載されたりすることもあります。これだとローズなのかシルバーなのかわかりにくいけど、シルバーがかったローズのことを意味しているのかと解釈していました。これは多分私だけではなく市場もそのように理解していると思います。
今回ref.425のいわゆるピンクオンピンクのアーカイブスが届いたのですが、
単に”Silvered dial”とのみ記載されています。
昨今パテックのアーカイブ部門は、アーカイブスの発行に際して、現物とアーカイブにダイヤルの表記違いがあると発行されないルールになっているので、今回のケースはどういうことなのか、アーカイブスのセクションに「現物はローズダイヤルなのにアーカイブス上はSIlveredと表記されているが、これは間違いではありませんか?」と質問してみました。その結果次のような返答がありました。
つまり、アーカイブス上の”Silvered”とはダイヤルの色の事を表すのではなく、「ダイヤルの技術的(製法的)な事を説明した物」であるとの事でした。
この仕事に何十年も携わっている中で、まさに目からうろこが落ちるような思いでした。