2509スティール
- Category:watch
- Comment(0)
- date. 2020/04/10
2509スティールのクサビ型インデックスとバトンインデックス。
左のクサビ型の物は典型的な2509のダイヤルで右は対磁性ムーブメントを搭載するようになってからのタイプになります。
2509スティールのクサビ型インデックスとバトンインデックス。
左のクサビ型の物は典型的な2509のダイヤルで右は対磁性ムーブメントを搭載するようになってからのタイプになります。
昨日の続き。。。
44年のカタログのref.1526ですが、カタログにはフランス語で “Calendrier perpetuel” と書いてあります。
カタログを拡大してみましたが、いまいち分かりにくいです。
さて、昨日ブログに書きましたように過去のオークションを調べてみたら44年製造のref.1526に同じような個体を見つけました。
拡大してみると。。。
この個体には “CALEND.PERPETUEL” と書いてあります。
Calendrierが長すぎるから省略したのかな。
多分、上のカタログも同じみたいですね。
この文字が記載された個体は私の知る限りではこの1個のみです。
なんかスペシャル感があっていいね。
今日は最後に1944年のカタログ、1518と1526です。
ちなみに1526は曜日/月表示の上に何か文字が書いてあります。
これは永久カレンダーとフランス語で書いてあるはずです。
ごく初期の個体にこの文字が入ったと思います。
確かその個体が過去にオークションに出品されたはずなのでちょっと調べてみます。
鎌倉は風も弱く暖かい一日となりました。
さて、ネタが無いので今日も永久カレンダーのカタログ、1961年から
2499の第2世代と防水の2438とスナップバックの2497。
そして1955年のカタログは
こちらは2497と、いまや余裕で億を超える2499の第1世代です。
不要不急の外出は控えてと言う事でしたが用事があってお店に。。。
東京はまるでゴーストタウンのようにガラガラ。。
こんなに人がいない東京を見るのは初めて。
さて、話は変わってここ数日ブログで書いてきた永久カレンダーの話。
お店に年代毎のカタログがあるので見直してみました。
まずは1986年のカタログは
ご覧の通り3940と3970がリリースされた直後のカタログですが、タイムオンリーの時計も並んでおり特に特別扱いはされていません。
一方1980年のカタログは
こちらは2499/100と3450が並びます。
他のモデルとはページが異なっており少し特別な感じがします。
明日は50年代と60年代のカタログを紹介します。
昨日のブログを書いた後に色々考えていたのですが。。。
パテックはグラコンについては、1526と1518、2438(2497)と2499、そして3448(3450)と2499と永久カレンダーモデルと永久カレンダークロノグラフの二つのリファレンス体制を継続していたのですが(一部ミニッツリピーター等の特別モデルを除きます)、考えてみたらこの体制は1980年代半ばに3940と3970になってからもしばらくは続いていたんだよなと。。。
それが1994年だったかな、スプリット付の5004が販売されたのと、個人的には特に印象的だった1998年に1463以来久しぶりにクロノグラフ機能のみの5070(グラコンではありませんが)がスタートした辺りから複雑時計の流れが変わってきたような気がします。つまり1990年の初頭から半ばにかけてが転換期だったのかな。。。
日本のバブルは1986年末からでしたが、アメリカのダウ平均株価が急騰し始めたのが下のグラフをご覧いただければお分かりになるように1990年、特に95年以降のことでした。
ちなみに上のグラフの2010年の少し前の急落はリーマンショックの時です。。
それとダウ平均の最高値はつい最近の2月12日の事で$29,551.42(終値ベース)になります。
昨日の終値は$21,052.53だからこのコロナショックで30%弱も値を下げたことになります。
複雑時計と全く関係の無い話になってしまったようですが、高額時計の市場が金融市場の動向の影響をとても強く受けているのかなと再認識しました。
ビンテージのグランドコンプリケーションの中では1526が一番好みです。
1518や2499が一番欲しい時計というコレクターが多いようですが、私は余計な機能の無い1526に一番惹かれます。1526の後継の2438は形状が前々違うのであまり魅力を感じません(あくまで個人の好みです)。
やはりカラトラバケースに近い形状の1526が一番均整が取れているように思います。
今でこそそのラインアップに数種類の永久カレンダーモデルが存在するパテックですが、当時は永久カレンダーのみのモデルは1種類だけ。しかも12年間にわずか210個だけしか販売されなかったとても稀少なリファレンスで、それこそ一般的には流通していない時計と言っても過言ではありません。
基本的に12-120のスモセコがベースですが、1本だけ12SCのセンターセコンドのモデルも存在しています。
数年前にクリスティーズさんに出品された時の画像がこちらです。
落札価格は約2.8百万スイスフランとなります。
アーカイブスによると1948年に今のケースに変更されたとあります。当初は1526の形状では無かったと言われています。
ロゴは&Coの無いタイプ。
通常&Coが無くなりPATEK PHILIPPEのみになるのは、1949年から1950年になりますが、一部は1947年頃からも見られるようになります。1526については1947年以降に製造された個体は全て&Coの無いタイプになるようですね。
この個は分表示も他の1526と異なりレイルウェイ状になり、見た目にもクラシックな印象を与えますね(^^)
最近テレビを観るとコロナの話題ばかりで本当に気が滅入ります。
それと昨晩の小池都知事の会見、話し方はさすがに分かりやすかったのですが、バー、クラブ、カラオケ等に行かないように自粛をしてくださいとの事。
それらの業種の皆さんは一体どうしたら良いのでしょうか?
「それらの補償は国の方でゴニョゴニョ」みたいな感じでしたけど、本来ならちゃんと補償内容を決めた上で、「自粛じゃなくて休業補償するから規制します」とすべきなんじゃないかなぁ。なんか釈然としないです。
さて、長い間オーバーホールに時間のかかっていた96がようやく戻りました。
この時計は既にSOLDなのですが(それならブログに載せるなよと思われる方がいらしたら、お詫びします🙏)、この時計も一応96本に掲載する予定です。
こんな状況なので96本と言ってもいつになるか分かりませんが😅
1950年製造の96イエローブレゲ、
&Coの付かないロゴになってからのブレゲは比較的珍しいです。
ブレゲインデックスは圧倒的に1940年代が多く、1950年代になるとグッと少なくなります。
この個体はまさにその端境期にあたります。
これからオーバーホールです。
時計のパーツ(針やリューズ)を収納するのになんか良さそうな物はないかなぁと探していましたが、ちょうど良さそうな物を見つけました。
ビンテージのコンパクトなケースです。
開けると……
元来はムーブメントのパーツを保管しておく物だと思います。
ムーブメント系のパーツは全て職人さんに預けているのですが、針系は私が保管して在庫状況を把握していないとならないので。。。
針などの在庫はそれほど沢山は無いのでこのサイズでちょうど良い感じです。