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ref.2436ローズ

ref.2436のローズ。

ウルグアイ、モンテビデオのFRECCERO とのダブルネーム。

ダイヤル、ケース共にアンタッチ、そして希少なオリジナルのボックスも付属します🙂

時計のこと

先日、スティールウォッチと題してノーチラスの事や今後の見通しについて少し書いたのですが……

ビンテージウォッチを購入する場合、将来の値上がりを期待して購入するのは、決して悪い事ではないですし、もちろん値下がりするよりは値上がりする方が良い事は当たり前の事ですよね。

私がビンテージのパテックに興味を持ち出したのは1986年ごろ。今から30年以上も昔の事です。

その頃はレクタンやオールドのクッションタイプなんかはかなり高額な時計でした。ちなみにその頃スティールの570とか2508、565なんてほとんど市場価値の無いような時計だったんですよね。

それが今は全く逆転しているわけでして……。

つまり何が言いたいかというと、例えば20年後にビンテージパテックの市場がどうなっているのかを予想するのは非常に困難である、という事なんです。

従って、時計を購入する場合は値上がりするかどうかよりも、自分が好きかどうかという事を重視した方が良いと思うんです。

もちろん、なんて言うのかな、高額品を購入する際に正当化する理由の一つとして「値上がりが期待出来るから(資産価値があるから)」という発想はもちろん理解出来ます。

先日書きましたように

「状態が良くて希少性の高い物」が値上がりするのは当たり前の事ですよね。

でもそれを手に入れるのは現実的にはなかなか難しいわけでして……

というのも世界中のコレクターがそのような時計を探しているわけですから、それを手に入れるのはなかなかどうして大変な事だと思います。

だから、購入する場合は自分の感覚を信じて、たとえ今人気が無くても自分が好きならいいと思うんですよね。

ちなみに私はこの仕事を始めて13年強ですが、基本的に自分が好きな時計を仕入れるというスタンスを変えていません。

また、好みも少しづつ変わって来たりしてます。数年前なら絶対買わなかっただろう時計が今は良く見えたりして……

ある時計を仕入れるに際して、何個位市場に出回っているのか、その個体の過去の販売履歴はどうか、オリジナル性はどうか等々調べるのが楽しくて仕方ありません。

そのおかげでこの仕事を始めたばかりの頃と較べると膨大な知識やデータが蓄積されていると思います。

とは言っても、今だに見たこともないような時計に出会う事も毎年数回は有ります。

その時の喜びとと言うよりは驚きという方が正しいかな。。

その驚きはなんとも言いようのない快感なんですよね。

「何これっ」みたいな感じです。

まぁ、それがこの仕事をしているいくつかある楽しみの一つであることは間違いありません。

スティールウオッチ

少し前のhodinkeeの記事に昨今のノーチラスブームについてのスターン社長のコメントが掲載されました。

内容としては、5711が正規店では全然手に入らないと言うこと、その為未使用品も含めたセコンドマーケットでものすごいプレミアムがついていること。

他方、そういったマーケットの現状や正規店からのコンプレインにもかかわらずスターン社長はノーチラスも含めたスティールウオッチの生産量を増やす方針は全く無いこと等。。

スターン社長としては、元来カラトラバ等のドレスウオッチや高額な複雑時計等がパテックを代表する時計であって、その会社の方針を変えるつもりは無く、またスティールウオッチの生産量を増やすことで、販売単価が下がる事は他社の例を見ても、またブランドとしての長い目で見ても決して得策では無いと考えているようです。従って今のトレンドが続く限り、ノーチラスの高騰(乃至は高値安定)は継続していく可能性が高いと思います。

私がこの商売を始めたのが2006年で、その頃は現行のパテックはゴールド(乃至はプラチナ)系の複雑時計にセコンドマーケットでプレミアムがついていました。それがリーマンショックで崩れ、一時裕福な中国系が買い漁って値を持ち直したものの、ここ数年はゴールド系の時計はやや低調に推移し、昨今はノーチラスを含めたスティール系が圧倒的に人気が高い傾向にあるようです。

ビンテージ市場でのスティール系の人気は私がこの仕事始めた頃から既にじわじわ来ていたように思います。私自身もかなり早い段階で565や2508、570等のスティール時計をいくつか紹介させていただいたと思いますが、スティール時計がマーケットをリードしていくようになったのはイタリア人のコレクターがスティール本を発行し、2016年にスティールのref.1518がオークションで高額で取引され決定的になった感じがあります。

それではこれからマーケットがどうなっていくのかと言う事ですが。。。

現行時計のマーケットは、まだしばらくはノーチラスのブームは続くでしょうが、ファッションと同じで流行に左右される傾向にあるので、いずれちょっとクールダウンしてまた他の時計が見直されていく可能性はあると思います。

ビンテージは。。。

「基本的に状態が良くて希少性の高い物」

が求められるので、その点を考慮したらスティール系はこれからも堅調に推移していくのは間違いないと考えています。

96プラチナダイヤ

96のプラチナは圧倒的にダイヤモンドインデックスの物が多いのですが、通常のタイプはこの時計のように、60個のパールドットの分表示があって12個のダイヤモンドはその内側に配置されるのですが、下の画像のような個体もあるんです。

この個体は数年前にクリスティーズで5万スイスフラン強で落札されたのですが……

このタイプのダイヤルはこの個体以外には見たこと無いのですが、もしかしたら同じタイプの物が手に入るかもしれないんです。

現在交渉中なので、もし入手出来たら改めてブログで紹介します。

とにかく、ちょっと配置が違うだけなんですが、かなり印象が異なります🙂

ref.96 ローズ FRECCERO

ref.96ローズのFRECCEROがオーバーホールから戻りました。

このローズは発色が良くてとても綺麗なローズ色となっています。

FRECCEROのダブルネームのポイントになっていて魅力的。。。

尚、既に売約済みとなっております(^^;;

ref.493プラチナ カルティエ

ref.493のプラチナ、カルティエがオーバーホールから戻りました。

ref.493はフーデッドタイプで市場でもほとんど目にする機会の無いリファレンスです。

この個体はとても珍しいカルティエのみのサイン。

ムーブメントは9-90でケースいっぱいに搭載されています。

私が過去に扱ったレクタンの中でも最もエレガントな個体の1つです。

ref.3415

ref.3415のローズ(多分)(^_^;)

というのはまだアーカイブスが無いので……

でもどう見てもローズ。

ローズだと結構珍しいです🙂

ref.1550

以前ブログでも紹介しましたが、5個あるコメットウオッチの1つであるref.1550が届きました。

40年代初期のビンテージパテックとしては、最も変わったシリーズです。

5個いずれも販売個数は極めて少なく、市場でもほとんど目にする機会はありません。

この個体は決してミントではなく、かなり使用されている感がありますが、そのケース形状、ツートンのダイヤルの仕上がり等素晴らしいの一言につきます。

ミュージアムにも同じリファレンスが1本ありますが、多分この時計の方が魅力的だな😏

ブレスはパテックのサインが入りますが、私には少し長過ぎなのが残念です。

裏スケ

数日前にサイトにアップした130の裏スケ画像。

私はムーブメントオタクでは無いのですが、それでもなんかこーゆーの見るとやっぱりゾワゾワっときます。

悪くないかな😏

ref.3558イエロー

ref.3558のイエロー。

デイト付き自動巻モデルでいわゆる3445や3514とは同じムーブメント。

製造個数もそれほど多くないため知名度も低く、また形状もラグがやけに太いので、それほど人気は高くありません。

でもこれほど状態が良いとなかなか気持ちが良いです。

ミントコンディションと言っても過言ではありません🙂

Entries

  1. 2024/05/05 オーストリアからのお土産
  2. 2024/05/04 570スティール
  3. 2024/05/02 570イエロー
  4. 2024/05/01 ref.570
  5. 2024/04/30 サリンジャー

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