数ヶ月前からExtract from the Archives(以下Extractと言います)のネット上での申請が決済の所でエラーになります。
ちょっと前に試してみたけどやはりダメでした。
仕方ないので直接Extractの担当の人とメールでやり取りして発行してもらうようにしています。
何しろ年間50枚位申請するのである意味お得意さんかもしれません。
今は申請時に画像を添付するようになって、当初は画像のダイヤルとアーカイブス上のダイヤルに違いがあるとExtractの発行を断られてたのですが、少し前からExtractには画像の通りのダイヤルを記載をし、彼らのアーカイブス上の記録と異なる場合はリマークに
という記載が入るようになりました。
つまり「上記のダイヤルは当社のアーカイブス上には記載されていません」というもの。
この文章だけでは、
1.アーカイブス上にダイヤルについては何も記載されていないのか(以前のnot mentionedのケース)
2.アーカイブス上には別のダイヤルの記載があるのか
分かりません。
ただ、以前こんなことがありました。
ある40年代の時計があって、その時計はかなり変わった夜光のダイヤルが入っていて、付属品としてオリジナルの保証書とExtractがありました。保証書には夜光の記載があるものの、Extract上はなんと全く異なるダイヤルが記載されておりました。つまり「販売時に顧客の要望に応えてダイヤルをカスタムで交換し、その旨保証書に記載されたにも関わらずアーカイブス上は当初のダイヤルのまま変更されなかった」のだと考えられます。
恐らく、こういったことは頻繁ではないでしょうが、時にはおこなわれていたのだと思います。
PPとしても、もしかしたら上記のようなケース等を考慮してなのかどうかは不明ですが、当初のExtractの発行方針から変更して、アーカイブス上のダイヤルと現状のダイヤルに違いがあっても(もしくはアーカイブスにダイヤルについての記載がなかったとしても)、現状のダイヤルが画像から自社のダイヤルと判断した場合、もしくはそのダイヤルと時計の組み合わせに妥当性があると判断した場合にはExtractを発行し、ダイヤル上には現状のダイヤルを優先して記載し、念のため「当該ダイヤルはアーカイブスには記載されていない」とリマークに記載するという方針に変更したのではないでしょうか。
とはいえこのセクションの方針はころころ変わりますので、またいつ何時どうなるかは分かりません。
PPとしては当初よりExtractは、その時計のAuthenticityを保証したものではなく、文字通りあくまで「当該時計の記録(アーカイブス)の抜粋にすぎない」と注釈しています。
思うに、当初はPPは、Extractはあくまで参考資料程度に扱って欲しかったのではないでしょうか。
にも関わらず、中古市場が非常に活発になり、本来の思惑とは異なり転売時にExtractがマストになってしまった事が大きな誤算なのかもしれません。従って、アーカイブスのセクションは従来より1名乃至は2名程度の決して重要なセクションという位置づけではなかったためか、Extractの発行方針に一貫性が取れておらず、今もそのまま曖昧な流れで継続しているというのが現状なのかなという気がします。
もしかしたら、その内にExtractも簡単には発行しなくなるかもしれません。
ちょっと理屈っぽいブログになってしまいました。