SOLDの時計から
- Category:watch
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- date. 2022/02/22
相変わらずSOLDの時計の入力作業をしています。
その中でref.3410のホワイト。。。
10年以上前に販売した時計ですが、ノンポリッシュの個体でラグの仕上げはなんともたまらない感じです。
今、ビンテージを扱っている感覚では「エッジがすごい」とか「めちゃくちゃシャープ」なんて表現になると思いますが、当時この時計を新品として購入した人はどんな印象を持ったんでしょうね。。
「なんか削り出したそのまんまで仕上げが雑だな」とか思ったりして、とか変な妄想を抱いておりました。。。
今となっては、この鋭角な部分が新鮮な印象を受けますが、時計の歴史的観点から見たら、雑に見えますね。
ビンテージ好きな軍団関係者の方々は、この粗さをカッコイイと評価されるのでしょうね。
また最近考えるのですが軍団や戦隊の方々、トロピカル文字盤や酸化したブラウン色が好みなら、時計はもとより自身の、履き古した下着などを収集されたほうが、経済的ではないだろうか?とも考察する次第です。
アンティークの世界でも、以前は角がなくなってる事は今ほどはマイナスポイントじゃなかったような。欧米ではメーカーにオーバーホール出すと磨かれて帰ってきたし、むしろ傷取り(研磨)しながら長く使うのが本来だったと。分厚く作って段々丸くなっていくのが味、みたいな感じでしょうか。わびさびの日本人は元々研磨や文字盤クリーニングは好まれてなかったけど、それが世界的な傾向になったのは、投機的な動きが進んで差異化の必要が出てきた最近ではないでしょうか?今は夜光がオリジナルかどうかで何百万も違ったりしますから。
130さま、
コメントありがとうございます。
何とも言えない所ですね。
ビンテージパテックではいわゆるエイジングしたダイヤルは敬遠されてきたのですが、ノーチラスはロレックスの影響でエイジングしたダイヤルにプレミアムがついたりしてます。皆と同じ物を欲しがりつつ少しだけ他人と違う事に価値を見いだすという事でしょうか。コレクター同志で集まって自分のコレクションを披露する機会が増えるとそういう傾向が出てくるような気がします。
CYGさま、
コメントありがとうございます。
結局「高くなりすぎた」のが原因かもしれません。
でも一度こうなるともう元には戻らないですよね。
むしろ益々狭まってくるような。。。
なかなか難しいです。