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今年出会った時計

時計を評価するときに、

1.ダイヤルの状態(アンタッチかクリーニングしてあるか等)

2.ケースの状態(ノンポリッシュか磨かれているか)

3.針と竜頭のオリジナル性とダイヤルデザインとのそれぞれの整合性

4.ダイヤルとアーカイブスの整合性 (ダイヤルの詳細がアーカイブスに記載されているかどうか)

5. ムーブメントの状態

そして最後に希少性等を考慮してみるとどんな評価になるかなって感じかと思います。

上記5つのポイントの中でも例えばダイヤルがアンタッチだとしても傷やダメージはどうか、またクリーニングされていたとしてもそのクリーニングの程度はどうか、インデックスに損傷は無いか等々細かく見ていって最終的に評価していくことになります。

希少性がとても高かったり、個人的に好きな時計だったりしたら、多少のクリーニングや傷は目をつぶることがありますし、針や竜頭の不整合性はビンテージではとても多いのですが、それらは手持ちのパーツからまかなえる場合もあるし、難しい場合はドナーとなる時計を待つということになります。

また、ムーブメントは特に初期の物は何かしら問題があるケースが多いのが事実です。これも針のケースと同様で手持ちのパーツでまかなったり、ドナーを探すといった作業になります。

市場には針の整合性が合っていない時計が沢山あります。ほとんどの(国内外問わず)ディーラーさんは針の整合性が合っていないとしてもそれらは無視している(もしくは知らない)ケースが多いように思えます。それは何よりコストと手間の問題だと思います。

さて、話は長くなりましたが、上記のような評価をした場合、2020年に出会った(仕入れた)時計を見ていくと1408スティールのブラックと2457イエローのティファニーがベストの2本かなと思います。

1408のスティールはダイヤルには少しダメージは見られるものの上記1-5が全てでクリアしていて、加えてその希少性がダントツでした。

2457は希少性こそそれほどではありませんが、ダイヤル、ケースともとても状態が良く、加えてTIFFANYとのダブルネームという個体としての希少性が加わりますした。

他にも素晴らしい時計が沢山ありましたが(自画自賛です)、私個人の評価としてはこの2本を2020年のベストに上げたいと思います。

それでは本年最後のブログは少し長くなりましたが、2021年もどうぞ引き続きよろしくお願いします。

皆様もよいお年をお迎えください。

ref.450

今日は朝方は雲が多かったですが、徐々に晴れてきてまた穏やかな日和となりました。

今日が仕事納めなんて方が多いのかな。

弊社は年末年始も極端な時間で無ければ予約制でお越しいただけますので、引き続きもしご興味のある時計がございましたらご連絡くださいませ。

さて、次にサイトに載せる予定のref.450ですが。。。

大型のレクタンですがムーブメントはルクルトベースの丸の10型が入ります。

裏蓋はムーブメントに合わせて丸くくりぬかれています。

価格はASKですが、結構高いです。

多分ずっと所有する事になると思います😅

ref.252

今日は昼前からお店の大掃除。。

少し早いですが、天気の良い日にやってしまおうと思いまして。。。

おかげさまで概ね終わりました。

あとはバックヤードを少しやれば完了です。

何とかすっきりして新年を迎えないといけませんからね。。。

さて、もう一つ新着。。。

今回はオールドのレディース、ref.252ローズです。

これからオーバーホールでコードブレスも手に入れなくてはです。。

アーカイブスに”Satin-finished rose dial, raised gold indexes and two numerals in enamel”としっかり記載されています。

小さいけどしっかり造られています(^^)

ref.96 12sc

先日本年最後の新入荷とブログで書きましたが、もう1本入荷しました。

ref.96イエローの12sc、ローマン数字の個体です。

レイルウェイのミニッツトラックはツートーンの仕上げとなっており、シンプルでとても美しいダイヤルです。

このようなツートンは570や565等の比較的大きめのダイヤルでは稀に見られますが、96では通常はワントーン仕上げになっており、今回の個体のようなツートーンの物はとても珍しいダイヤルです。

これからオーバーホールです。

昔のカタログ

少し前に紹介した昔(30年代)のカタログから。。。

こちらは96が掲載されているページです。

上からref.98、ref.146そしてref.96です。

ref.98は28mmのスナップバックでref.96よりもわずかですが高めの販売価格の設定になっているところが不思議な感じがします。

この3本とも全てインデックスはエナメルで描かれたタイプ、そしてケースはスティールと記載されております。

当時としてはトレンドだったのだと思いますが、どちらかというとスポーティーなタイプの時計だったのでしょうか。。

ベルトもこのタイプが当時の流行だったことが分かります。

とても参考になる一級の資料です。

ref.3429ローズ

多分今年最後の新着時計の紹介です。

ref.3429のローズ。

3429のローズはホワイトよりも販売個数が少なくとても希少なモデルです。加えてこの個体はローズの発色も良く、風防は傷が多いのですが、ダイヤルは非常に綺麗な状態です。

これからオーバーホールに入ります。

CUCCO

先日ブログで紹介したref.136ですが、CUCCOというネームが入っています。

そのCUCCOについて調べてみてもなかなか情報が得られなかったので、インスタで聞いてみたところ、早速数名のイタリア人から情報が来ました。

現在はBogliettiというショップ名になっているそうで、そのお店のサイトのhistoryに詳しく書いてありました。

CUCCOは1886年にイタリアのBiellaに宝飾店をオープンし、ほどなくパテックの代理店となったそうですが、1945年になって後継者がいなかったことからAlbonicoにお店を譲渡、その時点でAlbonicoという名称に変わったようです。どうりで1960年代のパテックのカタログにはAlbonicoの名前は代理店として載っていたのにCUCCOは載っていないはずです。。

その後、そのAlbonicoもやはり後継者の問題で1978年に現在のオーナーであるBoglietti家にお店を譲渡し現在はそのBogliettiがブランドとなっているようです。

とても歴史のあるお店ですが、事業承継の問題が大変だったようですね。

ちなみにAlbonicoとのダブルネームのパテックも先日扱いました。CUCCOもAlbonicoもパテックのダブルネームとしては決して多くはありません。というかほとんど目にする機会のないネームですのでなんか縁があったのかなとか思ったりしています。

Biellaってミラノの西にある都市で電車で二時間弱くらいみたいですね。

今度チャンスがあったら行ってみようかな(^^)

今日も

また古い時計です。

ref.450のスティール。。

43mmの大型のレクタン、ツートーンダイヤルです。

この個体は何回かオークションで出品された個体で以前からずっと欲しかった時計です。

ref.450は個体数が少なく、この時計を含めて10個未満。。

うち1個はパテックミュージアム所蔵となります。

ref.64

ref.64ホワイトセクターがオーバーホールから戻りました。

いわゆる東京都ダイヤル。

ダイヤルに変色は見られますが、アンタッチです。

この形状のリファレンスは今までに数個しか目にしたことがなく、加えてセクターダイヤルというインパクトのある組み合わせ。

なかなかの逸品だと思います。

Entries

  1. 2024/11/27 久しぶりの
  2. 2024/11/26 ref.609
  3. 2024/11/25 ref.130
  4. 2024/11/24 今年も
  5. 2024/11/23 ナイロビの蜂

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