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ル・カレ

イギリスの作家のジョン・ル・カレが亡くなりました。

私がル・カレの作品に出会ったのは、10年くらい前でしょうか。

ブログでも何度も書いているのでご存じとは思いますが、初めて読んだのは「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」でした。

1974年に刊行された東西冷戦の時代のスパイ小説です。初めて読んだ時はあまりに難解で途中で断念してしまいましたが、その後もう一度読んでみて、やっぱり理解できなくて、結局理解するまでに何度も何度も読みなおしました。

最近も数か月前にも読み直したんじゃないかな。何しろ描写が細かくて、加えて情景や人物の描写も手を抜かない小説家でした。あまりに細かく描くもんだから、もしかしたら何か深い意味があるのかなと思ってみて読み進めてみても、全く重要でなかったりして。。。

何度も読んだのでこの通りボロボロですし、気になるところを読み返すために付箋が張られていたりしています。

旧訳、新訳、そして原作(まだ読めてませんが)を持っています。

もし無人島に流されたらこの本とおなじくル・カレの「スマイリーと仲間たち」さえあれば大丈夫です。

長い間素晴らしい作品をありがとうございました。

どうぞ安らかにおやすみください。

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