4月になり、街中では新入社員と思われる若い子達をたくさん見かけます。
子供っぽいなぁと思いつつ、自分もあの頃はあんな感じだったんだろうなと。。。
31年前の4月、商社に入社した私はいきなり名古屋に配属になりました。
配属先が決まる前は、基本的に東京本社か、もしかしたら大阪もあるかなと思っていたので、名古屋と聞いてびっくりでした。
と言うのも当時の名古屋支社は東京や大阪と比べるとかなり規模が小さかったので新入社員として配属される人数も圧倒的に少なかったんです。つまり本当に想定外といった感じでした。
東京本社での数日の研修を経て、名古屋に着任し、会社に通い始めると、それまでの自分の経験と全く異なる価値観ばかりでとても衝撃を受けましたし、毎日が必死でした。
私は大学時代はバイトと言ってもせいぜいテニススクールのコーチしかしていなかったので、ほとんどと言ってよいほど、社会経験はありません。
それまでは自分の年齢とせいぜい前後数年程度の人達、まぁ要するに自分と同じような価値観を持った気の合う友人、先輩や後輩との人間関係しかありませんでした。
それがいきなり、自分より20歳くらい上の人が指導員で、周りもおじさん、おばさんばかり。。
お客様は、例えば中小企業の社長さんで、それこそ70歳くらいの方もいらっしゃいましたし、明らかに自分の苦手なタイプの方もたくさんいらっしゃいました。
それまでの経験で培った自分の価値観がどんどん崩壊していくのを認識する毎日でした。
しばらくは、毎朝会社に行くのは苦痛でしたし、辞めて実家に帰りたいと思ったことは何度となくありました。
恐らく東京に配属されていたら、周りに同期はたくさんいましたし、部署内にも若手はたくさんいたことでしょうから、これほどの衝撃は受けなかったんじゃないでしょうか。。。
それでも、一年、二年と経過するうちに、おじさんやおばさん達にもまれて、それなりにだいぶ逞しくなったと思います。
今から考えれば、そのおじさん達は、今の自分の年齢よりは下の人達ばかりですし、大したことはないのですが、当時の子供の私にはかなりの衝撃でした。。
社会人のスタートとしての名古屋での生活では、失った物も得た物もある何とも言えない約3年半でした。
それでも、今の自分の人格形成に、この名古屋での新人時代の経験が多少なりとも影響しているのは紛れもない事実ですし、当時の独身寮でお世話になった先輩の方々は今でも付き合いのある人が沢山いらっしゃいます。
とまぁ、平成30年の新入社員の子達を見て、当時の自分を思い出し、あれから31年経過してしまった事に愕然とし、これからの30年をいかに有意義に過ごすか。。。
今まで以上に毎日を大切にしないとあっという間におじいさんになっちゃうでしょうね。。。
画像は本文とは全く関係ありませんが、近所で見かけた恐らくアイリス系の花です。
こんにちは。
僕は昨日は、茨城の田舎から上京していたため、多くのフレッシュパーソンたちを見る機会がありました。
東京は人が多いだけで新鮮なのに、その中にあっても彼彼女たちの輝いていること!
羨ましいの90パーセントです。しかし、あの頃に帰りたいのかと自問すると、悩みますね。あの頃の自分、まさに疾風怒濤の年代、若手社員としての数年間、やはりしんどかったなーと思うのです。
結局、あの頃はあの頃なりの、今は今なりのしんどさと幸せがあるという、月並みな感想に落ち着きます。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、その時それなりの悩みと幸せがありますね。
これからの残りも充実した人生にしたいですね。