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17. ref.3448について(補足)

ref.3448のダイヤルの世代について少々追加したい点がありまして、以下に説明いたします。
前回のコラムでは:
第一世代: エナメル表示のロゴとミニッツ表示にPPクラウン、デイ表示は小さいフォント(1962〜1965年)、恐らく60個前後。
第二世代: エナメル表示のロゴとパールミニッツインデックスにPPクラウン、次いでカラトラバクラウン、デイ表示は小さいフォント(1966年〜68年頃)、120個前後。
第三世代: プリントロゴとパールミニッツインデックスにカラトラバクラウン、デイ表示は大きいフォント(1968年〜1978年)、300個前後
第四世代: プリントロゴとプリントミニッツ表示にカラトラバクラウン、デイ表示は大きいフォントでアワーインデックスも大きい、サファイアクリスタル(1978年〜1982年)、150個前後
と書きましたが、第一世代と第二世代の中間型のダイヤルがあるのと、第二世代の中でも初期の物はインデックスに若干の違いがある事が分かりました。いずれも、その特徴は極めて些細な事ですので、敢えて世代を分ける必要性は感じません。
まず、下の画像をご覧ください。
左が第一世代の中間型で右が第二世代の初期型になります。
3448+.jpg
まず、第一世代の中間型ですが、第一世代の初期は砲弾型のインデックスにエナメルのミニッツですが、この時計は41個目の個体で40個目前後の個体は砲弾型のインデックスは変わらないのですが、画像のようにパールインデックスになっております。
続いて、第二世代の初期ですが、後期が12個のアワーインデックスがダイヤルの淵から置かれているのに対して、初期の物はパールミニッツインデックスが60個入り、アワーインデックスはミニッツインデックスの内側に置かれており、インデックスが中心寄りになっているため、ダイヤルのイメージが引き締まった印象があります。
上の画像は、79個目の物ですが、概ねPPクラウンの着いている物(つまり67‾68年頃迄)はこのタイプになっているようです。
従って、ダイヤルについて世代別に整理してみますと:
第一世代前期: 砲弾型インデックスにエナメルロゴとエナメルミニッツ表示
第一世代後期: 砲弾型インデックスにエナメルロゴとパールミニッツ表示
第二世代前期: バーインデックスにエナメルロゴと60個のパールミニッツ表示
第二世代後期: バーインデックスにエナメルロゴと49個のパールミニッツ表示
第三世代: バーインデックスにプリントロゴと49個のパールミニッツ表示
第四世代: バーインデックスにプリントロゴとプリントミニッツ表示
となります。